小惑星探査機

最近「はやぶさ」が話題になっていて、ずいぶん人気のようだけど、自分にはよく分からないなあ。
なんでそんなに人気なんだろう。
メカは好きだけどね。雪風とか、HAL9000とか、大好きだし。
でも現実のメカを擬人化したり「けなげだ」と言ったりしてして萌え！と言うのはちょっとわからないと言うか、苦手。
あくまでメカはメカとして、好きだからかな。
クールなのが好きだ。
HALが機能停止される時も、切ないとは思ってもかわいそうとは思わないしなあ。
ペットと人間なんかもそうなんだけど、機械と人間も、あまり距離を詰めすぎてしまうのが嫌なのだと思う。
適度な距離感に萌える、というのかな。
何も感じない何も思わない機械だからこそ、好き、萌える、のかも知れないと思う。
こういう感覚って少数派なのかなあ、やっぱり。

追記。
あ、わかった気がする。
たぶん「けなげだ」「感動する」「共感する」という意見には、こちら側からあちら側（機械）への期待というか、投影？があるように思えるからなのだと感じる。
機械が「あなたのことが好きです」「あなたのためにがんばります」という思いを抱いている、と言う幻想、みたいなものかな。「辛くてもがんばる」という自己犠牲の精神、みたいなものを、機械が持っているように扱っているからだろうな。
その前提が私は好きじゃないということなんだと思う。
機械や動物は人間ではないのだから、そうしたいかにも「人間」の感情なんて持ってほしくない、ということかな。
見た目の擬人化ではなく、精神の擬人化、ということだろうか。見た目の擬人化以上に精神の擬人化は苦手。
前にもどこかで書いたけど、そういうのって人間上位という意識から来るエゴのように思えてしまう。もちろん、自分と同じように考えるのは感情移入するのに有効な手段だし、全てが悪いとは思わないけど。
機械が人格（という言葉からしてあれだけど）を持つとしたら、人間の模倣には留まらないでほしいなと思う。